リフ(Riff)
 年齢:不明(外見18歳くらい)/性別:男/身長:164cm/体重:不明(魂に計量は必要ないため)/髪の色:オリーブグリーン()/瞳の色:ホライズンブルー(


 死後の世界にて悪を司り裁くもの。マノと同じ帽子と制服、鎌を所持しており、常に笑顔を絶やさない。
 外見よりも話し言葉は少し幼いようで、どこか庇護欲をそそられる少年。

 元々はアリツという一人の青年の魂だが、青年の中にある3つの人格が死後影響し、また神に見初められてマノと魂と記憶を分け合った双子の兄弟となる。
 リフの中には主人格であるアリツと、嗜虐的な人格であるフロレスの記憶が存在する。
 マノと共に自分たちを陥れた人物が死後の世界に来るのを待ち続けている。

 リフとマノは魂を分け合っているため、互いの行動や言動は何も言わずとも理解している。そのため常に打ち合わせをしたかのような動きを見せるようだ。


マノ(Mano)
 年齢:不明(外見18歳くらい)/性別:男/身長:164cm/体重:不明(魂に計量は必要ないため)/髪の色:グラスグリーン()/瞳の色:ホライズンブルー(


 死後の世界にて善を司り裁くもの。リフと同じ帽子と制服、鎌を所持しており、常に笑顔を絶やさない。
 外見よりも話し言葉は少し幼いようで、どこか庇護欲をそそられる少年。

 元々はアリツという一人の青年の魂だが、青年の中にある3つの人格が死後影響し、また神に見初められてリフと魂と記憶を分け合った双子の兄弟となる。
 マノの中には主人格であるアリツと、利他的な人格であるエミリオの記憶が存在する。

 リフとマノは魂を分け合っているため、互いの行動や言動は何も言わずとも理解している。そのため常に打ち合わせをしたかのような動きを見せるようだ。


アリツ(Aritz)
 年齢:26歳/性別:男/身長:175cm/体重:53kg/髪の色:グラスグリーン()/瞳の色:ホライズンブルー(


 リフとマノの生前の姿。何事にも丁寧であり、物腰が柔らかい紳士的な青年であった。
 生まれて直ぐに比較的穏やかなスラム街に捨てられたが、心ある人のお陰で7歳の時に孤児院へと入居、そのまま学生時代を過ごす。
 いきなりスラムから孤児院へと移され環境の変化に早々に馴染めなかった。さらに「薄汚れた子供」として大多数の孤児と一部の教員たちに散々な扱いと暴言を吐かれていたため、時間の経過と共に人格が分離していった模様。そして16歳の時に自分が起こしたと思われる言動を周囲から聞かされ、不安になりディエゴの元を訪れた。
 幼い頃はもっと複数の人格が存在していたが、基本人格であり主人格であるアリツと他2つの人格が、その他の人格が統合された後も最終的に残ったのだと考えられる。尚、残り2つの人格のうち1つは彼が極刑に到る事件が起こる少し前に生まれたばかりのようである。

・交代人格1-フロレス
 嗜虐的な人格。過去アリツが22歳の時、この人格の時に殺人を犯したことがある。その時は重度の解離性同一性障害であるということで極刑は免れた(この時はまだ統合が成立しておらず、フロレス以外の交代人格が3人ほど存在していた)。
 その代わり2年間刑務所で過ごした。
 年齢は15歳と答えており、主人格に代わり非常に攻撃的な人格である。言葉も行動も乱暴で粗雑。気に入らない人間に対しての暴行は常にしていたようである。
 アリツが幼い頃から存在しており、他の人格とは全く馬が合わなかった為に統合することはなく現在まで引き継がれていた。

・交代人格2-エミリオ
 利他的な人格。何が直接的な原因となって生まれたかは定かではないが、事件の少し前に生まれたものと考えられている。2つ目の人格であるフロレスよりも出現している時間が極端に短いようだ。
 年齢は12歳と答えており、主人格のような受動的なものでなく、積極的に他人の為に行動する人格。年齢相当の少したどたどしい言動を取り、自分に不利なことであっても誰かの為になるのならと行動を取る。常に愛情を与えたがっている。
 アリツが社会的に生活していく上で今まで与えられていなかった分与えられるようになり、その与えられた情を通常よりも異様なほどの愛情として他人に与えたがり成立・存在した人格ではないかと考えられていた。

 尚、初めの頃は存在していたが、統合後の彼らの間に保護人格は存在していない。


ファティマ(Fatima)
 年齢:24歳/性別:女/身長:163cm/体重:55kg/髪の色:ランプブラック()/瞳の色:インディゴ(


 交代人格のフロレスが起こした傷害事件などを担当し続けた女性弁護士。彼らの医師であるディエゴと共に戦ってきた。
 解離性同一性障害者による暴行事件の例はあれどフロレスのように殺人・傷害にまで到るケースは珍しく、その交代人格以外は害が無いため、一部だけで判断は下せないと常にアリツの事も考えて提言していた。
 しかし最終的に極刑の判決が下された裁判では、「4年前にも殺人・傷害事件は同人格より起こされている。その時は治療を進めれば衝動は収まるとされたが、症状が回復している見込みは無い。よってその人格が統合される事は無いと考えられ、存在し続ける限り人々の生命が危機に晒されることに繋がる」という警察側の主張により敗訴した。
 気丈で自分に厳しい面もある人物。最期までアリツに対して申し訳ない気持ちを持っていた。


ディエゴ(Diego)
 年齢:75歳/性別:男/身長:176cm/体重:67kg/髪の色:シルバーグレイ()/瞳の色:グリーン(


 アリツが16歳の時から彼の治療を支え続けてきた医師。またファティマと共にアリツのために戦った1人でもある。
 アリツが16歳の時に自分が起こしたとされる言動に戸惑い来院してから、約10年間担当医としていた。
 当時アリツの中には7人ほどの人格が存在しており、その中の保護人格と基本人格であり主人格であるアリツを中心に話し合いをしながら感情や記憶を整理していき、少しずつ人格の自然な統合を計っていった。フロレスはそのまま存在し続けたものの、刑務所内においても治療を受けながらだったため、出所した25歳の時にはその2つの人格以外は全て統合された。
 おおらかでのんびりとした性格をしており、それぞれの人格の言葉に耳を傾け続けてきた。アリツには自分の孫のように接していた。