・マリア(Maria)
年齢:57歳(16歳)/性別:女/身長:168cm(164cm)/体重:56kg(58kg)/髪の色:アンバー(■)/瞳の色:マンダリンオレンジ(■)


「allegory」の主人公。
物語の舞台となるある都市に迷い込んだのは16歳の時。友人の姉の結婚式に招待されていた。当時珍しく猫を飼っている家庭であり、「ぜひ見せて欲しい」と頼まれていたのだがその愛猫であるトニーが結婚式の少し前に居なくなった。その行方を捜して都市に迷い込む。
都市から帰る途中で夫となる人と出会うが、3年前に他界。以来幼い頃から住んでいた屋敷に1人で暮らしている。
夫が亡くなって3年経ってから久々に訪れた息子夫婦の孫、ジョンに昔話として物語を話す。
昔はそれなりに活発な少女であったが、今では足も悪く目も見え辛くなっており、暖炉の前で編み物をするのが日課。
都市で出会った少女・レティに貰ったガーネットの指輪をチェーンに通して大切に首から下げている。
・ジョン(John)
年齢:14歳/性別:男/身長:167cm/体重:62kg/髪の色:アンバー(■)/瞳の色:アンバー(■)

「allegory」のもう1人の主人公。マリアの孫。
祖母の昔話や寓話、童話を聞くのが好きなごく普通の15歳になる少年。自分の昔話を話そうとしない祖母が気になっていたが、3年ぶりに訪れてようやっと聞けることになりとてもわくわくしている。
祖母の足に真っ先に膝に自身がしていたマフラーを被せるなど、よく気にかけている。
昔話の後、マリアが大切にしていたガーネットの指輪を持って屋敷の裏の森の中へ入り、レティと出会う。
・レティ(Rati)
年齢:不明(外見では17歳程度)/性別:女/身長:166cm/体重:59kg/髪の色:紫黒(しこく)(■)/瞳の色:ミッドナイトブルー(■)

マリアが都市に足を踏み入れて初めて出会った少女。宝石屋。年齢は不詳。どうやらかなり前から都市に住んでいるらしい。
宝石を加工して装飾品を作る職人でもある。どうやって作っているのかは不明。
いつも黒いドレスを身にまとい、両腕を黒のアームカバーで覆っている。外見よりもかなり落ち着いているようだ。
本名『リリアン・フランセット・メルロー(Lillian Francette Merleau)』。
旧聖書にあるアダムとイヴの子孫。楽園からの失墜者としての刻印(蛇の痣)をその身に宿す。刻印は消えることなく、時が流れるに連れて全身に広がっていく。手や足などの末端から広がるため、アームカバーとブーツ、ドレスで覆い隠している。
クォルツの婚約者であるが、互いに恋愛感情など抱いていないため、都市に来てからはそれぞれが自由に過ごしている。結婚もしていなければ子を宿してもいない。
・ビル(Bill)
年齢:不明(外見では14歳程度)/性別:男/身長:153cm/体重:49kg/髪の色:ターコイズグリーン(■)/瞳の色:チャコールグレイ(■)

レティ曰く「弟みたいなもの」。靴屋。レティと同じくかなり前から都市に住んでいるらしい。
幼い容貌からは想像し難いが、靴のデザインから製作までこなす職人。
いつも深緑のマフラーを身につけており、靴磨きの布も持ち歩いているようだ。寡黙な上人見知りで、馴染みの無い人の前ではいつもレティの少し後ろに隠れるようにしている。
元々は路地裏で他人の靴を磨き小銭を稼ぐ極貧民の少年だった。両親や兄弟はおらず、代わりに親代わりとなって宿を提供しているオーナーと同じような境遇の人たちと暮らしていた。
想像を膨らませ物を作ることが好きで、こっそり自分で靴をデザインしてはジャンク場から物を持って帰り作っていたが、ある時オーナーに見つかってしまう。その時「お前みたいな汚く卑しい子が作ったものなんか売れやしないよ」ときつく言われた挙句靴を捨てられる。
その後靴を捨てられたと思われる路地裏を歩いているといつの間にか都市に来ていた。そこでレティに会い自分の存在を認めてもらったことから、彼女に懐くようになる。
レティをはじめとする顔見知りの人たちの為に靴を作ってはプレゼントしているようだ。
・オルフォース(Olforce)
年齢:不明(外見では27歳程度)/性別:男/身長:188cm/体重:78kg/髪の色:ホワイトとウィステリアミストのグラデーション(■→■)/瞳の色:プラム(■)

都市の住人が認める“変人”。帽子屋。いつの間にか都市に住んでいたらしい。
言動と風貌は少し異様だが腕は確かな帽子職人。
一等物の燕尾服を着こなし、クセの強いシルクハットを被っている。帽子のつばが作り出す陰に加えて前髪が長く、オルフォース自身の目が見えることはほとんど無い。
クォルツと馬が合わないのか、顔を合わせると互いに嫌味を言い合っている。
元々は<Metoro Police>の作品内に出てくる巨大な暴力組織の幹部。自ら手は染めないがかなり頭が切れるので軍警たちを引っ掻き回している。またそうして遊ぶのが趣味と言い張るような性格の悪さを持つ。
毎度の如く軍警たちをからかおうと地下を徘徊していた所、気がついたら都市に来ていた。今まで常に騒がしく目まぐるしく変わる環境にいた反動か落ち着いてゆっくりとした時間の流れる都市を気に入り、誰にも知られること無く都市に住み始める。
1月ほどたったある日にようやっとレティとクォルツによって発見される。オルフォースの似非紳士っぷりに苛立ったクォルツが突っかかってきたことで2人の仲は険悪になった。お互い相手の敷地に近づくのも嫌がっている。
因みにオルフォースは大抵の人間ならば自分の悦楽の為嫌がらせだと分かっていながら近づくのだが、クォルツだけはどうやら別物のようだ。
自分の庭でのティータイムが癒しらしい。
・アルノス(Allnorth)
年齢:不明(外見では23歳程度)/性別:男/身長:182cm/体重:76kg/髪の色:ブラック(■)/瞳の色:トープ(■)

都市に住む無口で無愛想な青年。仕立て屋。顔見知りたちの中では一番新しく都市に住み始めた住人。
デザインから製作まで彼一人で行う。腕のいい職人。
シャツにスラックス、前掛けエプロンのみといったシンプルな服装をしている。
過去に色々あったようで、赤色を見ると極端に怖がる。トラウマに繋がるようだ。過去いたという恋人に関係しているらしい。
大きな街の大通りから少し外れた路地で、小縮んまりとした仕立て屋工房の職人として暮らしていた。まだ見習いの頃から支えてくれていたフロウという恋人がおり、結婚を控えていた。似合いの2人と周囲から祝われる式の前日に事件は起こる。恋人のフロウがアルノスの目の前で事故死を遂げた。
事故はアルノスが作った、明日フロウが着るはずだったウェディングドレスをトラックに運び込んでいるときに起こり、解体途中の店の隣の家にあった梁が彼女の上に落ちて起きた。
アルノスは目の前で恋人が赤くそまった光景を、視界の端に赤く染まった、自身が何日もかけて作り上げた純白のドレスを捉えて一時的に精神が追い詰められた。
回復した後一度工房に戻るもののふらふらと町を彷徨い始め、気がつけば都市に来ていたという。
都市では自分に傷1つすら付けられないということに絶望的になりながらも運命を諦観するきっかけとなった。
今でもまだ恋人の後を追うため、元の街に戻ることを密かに望んでいる。
・クォルツ(Quartz)
年齢:不明(外見では25歳程度)/性別:男/身長:187cm/体重:75kg/髪の色:アイビーグレイ(■)/瞳の色:オリエンタルブルー(■)

レティの婚約者。時計屋。1番初めにこの都市の存在を知り、住み始めた。
歩む時間の遅い都市での時計を作って置いている。必要な人には誰であれ渡すらしい。どうやって製作しているのかは不明。
白のブラウスに黒のベストとパンツを着ている。シンプルな格好にどこか品があるように感じられるのは、本人が言っていた通り貴族だからなのかは不明。
オルフォースと馬が合わないのか、顔を合わせると互いに嫌味を言っている。
本名『クオルツ・イヴォン・フランセット・メルロー(Quarz Yvon Francette Merleau)』。
旧聖書にあるアダムとイヴの遠い子孫。レティよりもその血は薄く、そのため刻印なども刻まれてはいない。
その代わりにレティの家系よりもより多くの血に対する知識を持っている。
レティの婚約者であるが、互いに恋愛感情など抱いていないため、都市に来てからはそれぞれが自由に過ごしている。恋愛感情は無いが、レティには愛情を注いでいる模様。
・フロウ(Flow)
年齢:23歳/性別:女/身長:167cm/体重:65kg/髪の色:ローズ(■)/瞳の色:オールドローズ(■)

故人。アルノスの恋人であり、婚約者であった。
アルノスの仕立てたウェディングドレスが運ばれていくのを見るため彼の職場である工房に行ったときに事故に遭い、命を失う。
少し悪戯好きだが穏やかな女性。ワイン農家の娘で、アルノスを精神面でずっと支え続けてきた存在。